サッカーの概述
サッカーは、210を越える国と地域で、多くの選手達によってプレーされており、4年に一度行われるFIFAワールドカップのテレビ視聴者数は全世界で通算310億人を超えており、世界で最も人気のあるスポーツといえます。1チームは基本11人。少なくとも7人以上いれば試合ができます。日本における少年サッカーの8人制など少人数制のルールもあります。2チームが敵味方となり、1個のボールを主に足を使って移動させ(腕、手を使ってはいけない)、自チームのゴールを守りつつ、相手チームのゴールへ運び、相手ゴールにボールが入ると自チームの得点が1点加算されます。試合は制限時間のホイッスルによって終了し、時間内により多くの得点を記録したチームが勝ちとなります。足を使うことが基本であるが、手と腕以外の部分であれば使っても問題ありません。例えば、腿、胸、頭、肩、膝などが挙げられます。手や腕でボールを故意に扱った場合は反則となります。各チームには1人だけ、ゴールキーパーというゴールを守る特別な役割のプレーヤーを置くことが定められています。ゴールキーパーだけが、自ゴール前の一定の領域(ペナルティエリア)内に限り、手を含む全身でボールを扱うことを許されます。サッカーの歴史
少なくとも古代の頃からあったとされます。南米ではアマゾンの熱帯雨林から天然ゴムが採取できた為、早くからボールを蹴る競技が行われていました。パタゴニアやアンデスのインディオ文明からは、様々なボール(もしくはそれに類するもの)や、ボールを蹴る競技の証拠が見つかっています。足でボールを蹴る遊戯は、考古学的には、古代エジプト、古代ギリシャ、古代ローマから足でボールを蹴る人物のレリーフが発見されています(紀元前200年古代ギリシャのエピスキロス、紀元前200年古代ローマのパルパツウム)。中国では戦国時代に足で鞠を蹴りあう蹴鞠(しゅうきく)という遊戯が存在したことが、前漢末(紀元前1世紀)の「戦国策」に見られます。なお、FIFAのホームページでは最も古い形態のサッカーとして中国の蹴鞠を載せています。2014年にFIFAのゼップ・ブラッター会長が中国の博物館に「中国はサッカー発祥の地」とする認定証をおくった際は物議を醸した。8世紀頃のイングランドでは、戦争に勝利すると敵の将軍の首を切り取って蹴りあい、勝利を祝ったといいます。それが大衆の間に広まり、王の首に見立てた球体を蹴って決められた地点まで運ぶ「遊び、祭り」となりました。村どうしの“対抗戦”となる場合が多く、しかし参加人数も手の使用制限も、場所もさまざまでルールなどない状態であったといいます。また、8世紀以前のイタリアには、宮廷の門でボールを蹴りあい金を賭ける遊びがありました。「カルチョ」と呼ばれ、数名の男が球を蹴り合い、格闘技の要素もありました。メソポタミアから伝えられた遊びです。イタリアでは現在もサッカーを「カルチョ」と呼ぶが、少なくともイタリアにおける起源でしょう。11世紀から12世紀のフランスには「ラ・シュール」と呼ばれる球体を蹴り合うサッカー、ラグビー、ホッケーに似た遊びがありました。復活祭やクリスマスに階級を超えて行われ、けが人もでる激しい活動です。ラ・シュールが英国に渡り、その後、オックスフォードやケンブリッジなどの名門大学に進むためのエリートを養成します。パブリックスクールでルールが工夫、改良されていき、フェアプレーやチームワークなどを学ぶ側面も加味され、近代スポーツに開花します。こうしたサッカーの前身ともいうべき遊戯が発展していく中世ヨーロッパは、政治・軍事をしきる騎士、農民、商人、都市生活者など身分が固定された封建社会でもありました。階級社会のなかでスポーツは、階級による発達を遂げながら、しかし、異なった社会間の交流の場ともなっていきます。まとめ
サッカーの国際大会は、4年に1度行われる「ワールドカップ」を思い浮かべる方も少なくないでしょう。正式にはFIFAワールドカップと呼ばれるこの大会は、国際サッカー連盟(FIFA)が主催するもので、サッカー大会の世界最高峰です。開催時には全世界で35億人とも言われる視聴者数を誇り、その盛り上がりから、オリンピックをも凌ぐテレビの視聴者数や経済効果を持つスポーツのビッグイベントです。U-20ワールドカップやU-17ワールドカップなど、各国の一定年齢以下のナショナルチームによる世界選手権大会もあります。また、オリンピックも各国の熱い試合で盛り上がる大会です。近年、男女ともに日本のサッカーレベルは急激に上がっており、多くの日本人選手が海外リーグで活躍している現状があり、世界との距離は確実に近くなっているのではないでしょうか!?2020年6月発表のFIFAランキングでは、日本女子サッカーは159カ国中11位にランクイン。ランキング1位のアメリカ合衆国は2018年から、2位のドイツは2019年からその地位をキープする強豪国です。2023年4月に発表されたランキングでは、日本男子サッカーは世界ランクで20位。世界ランキング1位はアルゼンチン、2位がフランス、3位ブラジルと続いています。サッカーという競技は、世界で最も愛され、世界中の人々が熱狂するスポーツの一つです。ボールさえあれば手軽に始められること、一人でも数人でも楽しめること、男女も年齢も問わず誰もがプレーできることも、このスポーツの魅力と言えるでしょう。日本でもサッカー人口は増加し続けており、サッカーができる環境も増えている現状があり、サッカーを見ることもプレーすることも楽しめる環境が、これからもどんどん増えていくでしょう。