競馬

競馬

概述

競馬は、騎手が乗った馬により競われる競走競技です。および、その着順を予想する賭博です。イギリスを発祥とする近代競馬は多くの国々で開催されており、その多くは勝馬投票券の販売とセットの興行として行われています。

歴史と発展

日本で初めての西洋式の競馬の開催は、江戸幕府の開港の翌年の1860年に、横浜・元町で行われたとされています。

1866年には横浜の根岸に、初めての本格的な競馬場が造られました。また岩倉具視の著述記録によれば、黒船来航時の殉国者と伏見戦争(戊辰戦争)の殉国者を併せて慰霊するため、1869年に招魂社(靖国神社の前身)が設立され、1870年からその境内に作られた競馬場で年3回の神事として競馬が催されるようになりました。1879年には、のちに日本赤十字社や大日本武徳会の総裁となった陸軍軍人の小松宮彰仁親王を社長とする「共同競馬会社」が設立されました。その後に明治天皇から賞品が下賜されるようになったのですが、天皇賞のルーツであるといわれています。

ルール

競馬は競技者・関係者が行う「馬を競わせる」興行に対して、観戦者が勝馬を予想して金を賭ける「賭博」を指す意味でも用いられます。賭博が禁止されている国においても、賭博としての競馬はイスラム圏を除き例外的に認められている場合があります。

イギリスのブックメーカーが競馬場を開いて以来、競馬は賭博とのつながりが深く保たれています。

しかし現在では、パリミュチュエル方式による主催者が胴元として統括する賭博が世界的な主流となっており、ブックメーカーを認可している地域はあまり多くありません。日本においても、洋式競馬が導入された19世紀から既に勝馬投票券(馬券)が発売されていました。勝馬を予想する方法については、古くからさまざまな模索がなされてきました。競馬新聞や馬券予想会社など、金銭と引き換えに他人に自分たちの予想を教えることを商売とする業者もいます。また、自分が考え出した予想の方法を新聞・雑誌に寄稿したり、著作として出版する場合もあります。

馬券は、主に発売対象の競走を開催している競馬場(本場)、もしくは同主催者の他競馬場、「WINS」などの場外勝馬投票券発売所、および提携している他の主催者の競馬場などで購入できます。また電話投票会員となり、電話やインターネットを利用して投票することも可能です。特にノミ屋などの私設馬券販売を防止するために、在宅投票の拡大が推奨されています。馬券の購入者は、各競走終了後の配当が大きくなることを期待します。配当が100倍を超える馬券、つまり100円あたりの払戻金が1万円を超える馬券のことを「万馬券」と言います。

ベットの種類

馬券の種類と特徴

ここでは馬券の種類やその特徴について簡単に説明します。

馬券は単勝、複勝、枠連、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単、WIN5(インターネット投票限定)というように多くの式別に分かれています。

では、それぞれの馬券について説明していきます。

単勝

単勝はもっともシンプルな馬券で、どの馬が勝つのかを当てる馬券です。馬番号で指定します。

複勝

複勝は3着までに入る馬を当てる馬券です。出走馬が5頭以上の場合に発売され、7頭以下の場合は2着までが的中となります。こちらも馬番号で指定します。

枠連

出走馬が9頭以上の場合に発売され、1着と2着になります。

馬の枠番号の組合せを当てる馬券です。1着と2着の着順は関係ありません。

馬連

出走馬が3頭以上の場合に発売され、1着と2着になります。

馬の馬番号の組合せを当てる馬券です。1着と2着の着順は関係ありません。

馬単

出走馬が3頭以上の場合に発売され、1着と2着になります。

馬の馬番号を着順通りに当てる馬券です。着順通りに当てる点で馬連よりも難易度が高い馬券です。

ワイド

出走馬が4頭以上の場合に発売され、3着までに入る2頭の組合せを馬番号で当てる馬券です。

1~3着までの着順は関係ありませんが、3着同着の場合に3着どうしの組合せは的中とはなりません。

3連複

出走馬が4頭以上の場合に発売され、1着、2着、3着となります。

馬の組合せを馬番号で当てる馬券です。1~3着までの着順は関係ありません。

3着まで当てないといけない点で難易度は少し高めといえます。

3連単

出走馬が4頭以上の場合に発売され、1着、2着、3着となります。

馬の馬番号を着順通りに当てる馬券です。3連複と違って、3着までを着順通りに当てなくてはいけないため、難易度はかなり高めです。

しかし、高配当になりやすい傾向があります。

WIN5

JRAが指定する5つのレースすべての1着馬を当てる馬券です。

主に日曜日に実施され、各競馬場のメインあたりが対象レースになります。

難易度は非常に高いですが、払戻金は最高で6億円と夢のある馬券です。

的中者がいない場合は、次回へ繰り越しされる「キャリーオーバー」となります。

インターネット投票ならびに競馬場・WINSで使えるキャッシュレス投票用ICカード“UMACA”で購入することができます。なお、海外競馬の馬券発売時もインターネット投票と“UMACA”での購入が可能となっています。

初心者向けの情報

競馬の賭け方・考え方の5つのコツ

1.大きく負けないように賭け金は少額に

これは仕方のないことですが、競馬初心者の方はなかなか勝てません。

競馬で勝つためには運も必要ですが、経験や情報も勝率を上げる要素になってきます。

ベテランに比べて、どうしてもそのあたりの力量が不足してしまうのは仕方がないことでしょう。

なので、大負けをしないよう、堅実に少額ずつ、可能性の高そうな馬券を買うことが必要です。

2.的中時の配当が、掛け金の3倍くらいになるように

賭け金を少額にするとは言え、馬券が当たった時の配当を仮に1.1倍として、出費を考えるとマイナス収支になるでしょう。

そのため、当たりやすそうな人気馬のみに賭けるのではなく、配当金が3倍くらいになるような馬券の買い方をしておくと、的中時にプラス収支に持っていける可能性が上がると思われます。

3.長期目線での収支で考える

競馬は一番確率の高い複勝でも16%と、1日単位で考えても、毎度プラス収支にすることは非常に難しいと言えます。

購入した馬券が数レース全て外れ、熱くなり取り返そうとして、掛け金を倍にして馬券を購入…なんて思考に陥りやすいのが競馬です。

短期的な収支を求めるのではなく「外れたけど楽しく遊べた、次はどうしようかな?」くらいの気持ちで、長期的にプラス収支を目標にして楽しめれば、大敗を喫する可能性を下げることができます。

4.3連単はできるだけ避ける

3連単は1点買いの場合、0.02%の的中率とかなり当てることが難しい馬券です。

10点買ったとしても0.2%、100点買っても2%…当たるとしたらかなり運の要素も強くなってくるので、勝率を上げて負けないようにするためには3連単は避けるべきでしょう。

5.他の馬券購入者とのかけ引きをする、という意識を持つ

これが最も重要なことかもしれません。つまり、競馬というのは掛け金のうち、25%をJRAが持っていき、残り75%の払戻金を取り合うゲームです。

他の馬券購入者のことを考える、という指標になるのが「オッズ」です。

オッズをよく見れば「このレースは勝てそうな馬に賭ければプラスになりそうだ」、「このレースは勝ちそうな馬に賭けてもマイナスになりそうだな…」ということもわかるようになってきます。

そのバランスが良いレースのみを狙うことによって、勝率を上げることができます。

最後に

実際に馬券を買ってみると、当然ながら外れることもあります。

最初は比較的当たりやすい複勝やワイドを買って的中したうれしさを感じるのですが、1日トータルで見るとマイナスになるのはよくあることです。もう少し上達してくると、すべてのレースに参加するのではなく、

①レースを選んで買うこと

②馬券の種類を選ぶこと

この2つが重要だとわかってきます。

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