競輪

競輪

概述

競輪とは、競艇・競馬・オートレースと並ぶ公営競技の一つです。

北九州市を発祥の地とする自転車競技で、最大人数9人の選手がバンク(競走路)の上を自転車で走り、誰が一番最初にゴールするか競う競技です。

自転車競技法に基づき、運営されており、主催者は地方自治体です。

売上金の一部で、ものづくり・スポーツ・社会福祉の増進など、社会に役立つ様々な活動を支援しています。

そして、シドニーオリンピック(2000年)では競輪が正式種目として採用され、北京オリンピック(2008年)では、永井清史選手が銅メダルを獲得しました。

それから、競輪は日本発祥の日本を代表するプロスポーツだと見なされています。

その歴史と發展

実は競輪、戦前から日本各地でロードレースを主として行われていた自転車競技でしたが、戦後では公営競技として開催されるようになりました。

1948年8月、自転車競技法が成立し、同年11月20日福岡県の小倉競輪場にて「第1回小倉競輪競争」が行われ、競輪が誕生しました。

「第1回小倉競輪競争」の車券販売額は1,973万円、入場者数は約5万5千人と爆発的な人気となりました。

ルールについて

競輪は、1レースで最大9名、最少5名の選手が時速70km近いスピードで熱いレースをおこなう自転車競技です。

競輪場のバンクは、各競輪場で一周の距離が異なりますが、合計約2,000mを走行して競技を行って、一番速くゴールした選手が勝利となります。

基本ルール

競輪では、開始直後から最後の1周半までは先頭誘導員が先頭を走り、後方にいる選手たちは誘導員を抜かしてはいけないルールになっています。

先頭誘導員が必要な理由

誘導員が必要な理由は、先頭を走る選手は風を切りながらレースを行いますが、先頭の選手は向かい風を受け続けてしまい不利になってしまうからです。

そのため、公平になるように誘導員が前を走り、最後の1周半までは後続で駆け引きを行います。

禁止されたルール

競輪には、禁止された代表的なルールは4つあります。それは、「斜行」「押圧」「内側追い抜き」「押し上げ」ということです。

斜行

競輪の斜行とは、読んで字のごとく斜めに走ることです。競輪では自転車を蛇行させて走ってほかの選手の競走を過度に妨害してはいけないルールがあります。

押圧

押圧とは、レース中に選手同士が自分のポジションを確保するために、ぶつかり合って、身体で圧をかけることです。禁止されたルールの中でレース中に一番起こりやすいです。

内側追い抜き

内側追い抜きとは、選手は外帯線の内側を前走する選手に対し、内側への差込みおよび内側からの追抜きをおこなってはならないルールです。

競輪場では選手が走行するバンク内に線が引かれており、バンクの内側から「退避路」「内圏線」「外帯線」「イエロー・ライン」の3つのラインがあります。レース中に「退避路」「内圏線」を走行している選手が前にいる場合は、その内側を抜いてはいけません。

もし、この内側追い抜きでほかの選手が落車したり、レースに重大な支障をきたしてしまうと、失格の対象になります。

押し上げ

レース中にライン同士のポジション取りや戦略で選手同士が駆け引きをするときに、過度にぶつかったり、体重をほかの選手にかけて押し上げてはいけないルールです。上記で説明した押圧と、とても似ている禁止ルールです。

賭け方について

競輪の賭け方は全部で7種類あります。

  • 3連単-車番において1~3着を着順どおり予想する車券です。
  • 3連複-車番において1~3着を順位を問わず予想する賭け方です。
  • 2車単-車番で1・2着を順位も含めて予想する賭け方です。
  • 2車複-イメージとしては「3連複の2車版」のような賭け方で、1・2着の選手を着順に関係なく予想します。
  • 2枠単-「枠番」を用いた賭け方です。枠番は、車番とは別に選手に割り振られる数字です。
  • 2枠複-2枠単と同じく枠番を用いる賭け方です。上位2着までの選手の枠番を順不同で予想するのですが、期待値の計算が少し難しい車券です。的中率は1/18と高く、初心者でも当てやすい車券でもあります。
  • ワイド-3着以内に入る選手2名を選んで予想する賭け方です。着順の予想は不要で、3着までに入る選手のうち、2名の組み合わせだけを的中させればよいのです。

初心者にオススメ情報

競輪初心者では、各レースにおいてどの程度車券を購入してよいかわからないものです。経験を積むことで、勝負すべきレースを見極められるようになりますが、初心者にはそれもなかなかうまくできずに、無駄に資金を浪費してしまう傾向もあります。

そこで、まずはレースの展開予想にも役立つ、ワイドの車券を購入することをおすすめします。

ワイドの場合、たしかに配当は低くなってしまいます。しかし、予想を的中させる喜びを得たり、当てる感覚を掴むという点でも、ワイドは初心者に適した車券なのです。

車券買い方について

車券の購入方法には、競輪場や場外車券場で購入する方法とインターネットで買う方法の2パターンがあります。

現地でレースを観戦したいか、自宅でゆっくり楽しみたいかによって購入方法が異なりますので、ご自身が希望する楽しみ方に応じて購入することが重要です。

結論

競輪とは、速ければ勝てるわけではなく、相手との駆け引きこそが勝敗を決める要素及び競輪の奥深さとなっています。

時速70km以上の迫力のある駆け抜けるレースを味わいたい方にオススメします!