ゴルフの紹介
ゴルフは、紳士や淑女のスポーツとして広く知られています。これは、試合進行中にプレイヤーを見張る審判がおらず、全て個人の良識に委ねられているからです。また、試合中は大きなプレッシャーがかかり、プロでさえミスショットをするので、選手にとっては技術のみならず、精神力もとても重要だとされています。ボールをクラブという道具で打ち、如何に少ない打数でホールと呼ばれる穴にボールを入れられるかを競う球技です。4人1組でコースを回り、1ラウンドが18ホールで構成されています。ラウンドは前半・後半に分かれ、1日1ラウンドを進行します。勝負の決め方には、マッチプレー(ホールごとに勝敗を決めていく)と、ストロークプレイ(18ホールの合計打数の少なさを競う)の二つがあります。1試合は3~4ラウンドあり、トータルスコアで競う場合もあれば、トーナメント式になっている場合もあります。基本、個人で行う競技ですが、団体戦でも楽しめます。ゴルフの発展
ゴルフの起源に関しては諸説あります。スコットランドを筆頭に、オランダ、中国など世界各地に発祥説があります。しかし、近代スポーツとして完成したのは、スコットランドであることに間違いありません。1457年、当時のスコットランド王ジェームズ2世は、ゴルフに熱中しすぎて軍務訓練を疎かにする国民を見かねて、ゴルフ禁止令を公布しました。これが、スコットランド史におけるゴルフの初出場であるとされます。1744年、世界初のゴルフクラブ「ジェントルメン・ゴルファーズ・オブ・リース」がスコットランドのリースで設立されました。このクラブは、世界初のゴルフ公式ルールを定めたことでも知られています。その中で、「あるがままにプレイすること」というルールが、現代ゴルフの精神にも受け継がれています。1860年、世界初のゴルフ選手権大会である全英オープン第一回が開催されました。1880年代、イングランドでゴルフブームが起き、イングランド各地にゴルフ場が建設されました。その後、イギリス人が世界各地にゴルフ場を建設したことにより、ゴルフが徐々に世界的なスポーツとなっていきました。日本へゴルフが伝わったのは、日本最古のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」が作られた1901年だとされます。以来、ゴルフは次第に広まり、根強い人気を誇る国民的スポーツとして発展を遂げています。大会
ゴルフにおいて最も権威のある4大トーナメントを、「メジャー選手権」と呼びます。メジャー選手権は、以下の4つです。①マスターズ・トーナメント:毎年4月、アメリカのジョージア州で開催されています。他の大会と違い、毎回同じコースで行われます。②全米プロゴルフ選手権:毎年5月、アメリカで開催されています。プロゴルファーのみ出場できる由緒ある大会です。③全米オープン:毎年6月、アメリカで開催されています。世界最高賞金額を誇るトーナメントです。④全英オープン:毎年7月、イギリスで開催されています。世界最古のゴルフ大会です。まとめ
ゴルフは、伝統やマナーを重んじる紳士淑女のスポーツとして、世界中の多くの人に愛されています簡単でありながら奥深いルールで、プレイヤーとの交流も重視されているスポーツです。日本では、ゴルフ場が社交場の代わりとなることもよくあります。色々な人が楽しめるゴルフを、ぜひご自身で楽しんでみてください。