
概要
バドミントンは、1人対1人、または2人対2人で、ラケットを使ってネット越しにシャトルを打ち合い、得点を競うゲームです。オリンピックでは1992年バルセロナ大会から正式競技となり、男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルスが行われています。バドミントンが他のネットスポーツと決定的に違うのは、丸いボールではなくシャトルという全く形の違うものを使うことです。シャトルとは、半球状のコルクに水鳥などの羽根を接着剤などで固定したものです。ラケットで打った瞬間の初速は、あらゆる球技の中で最も速いですが、空気抵抗を大きく受けるため、初速と相手コートに届くときの終速は著しく違います。そのシャトルの特性により、バドミントンはストロークの種類が多く、ラリーがスピードや変化に富んでいることが特徴です。歴史
バドミントンの起源には2つの説があります。まず最も有力なのが、イギリスの植民地だったころのインドで行われていた、皮でできた球をネット越しにラケットで打ちあうプーナという遊びがイギリスに伝わったのが始まりだとする説です。次に有力なのが、イギリスで行われていたバトルドア・アンド・シャトルコックという遊びが始まりだとする説です。これは、現在使用されているシャトルコックに似た球を打ちあうもので、プーナ伝来より前から存在していたとされています。日本のバトミントンの歴史は、1920年代初頭から始まったとされています。1946年に日本バドミントン協会が設立され、1952年には国際バドミントン連盟に加入するなど、日本でのバドミントンの普及は急速に進みました。現在では日本人選手にも強豪と呼ばれるほど強い選手が増えてきており、2018年、2019年と二年連続で世界選手権で女子ダブルスおよび男子シングルスの金メダルを獲得するなど、歴史的な快挙を遂げています。大会について
大会を紹介する前に簡単に大会のグレードについて説明します。バトミントンの大会は3段階のクラスに分けられておりグレードごとに明確化されています。グレード1は世界バドミントン連盟が主催となる、最高ランクの大会と呼称され、世界ランキングで獲得できるポイントも一番高くなります。世界のバドミントン選手が目標とする代表的な大会にオリンピック、世界選手権があります。とくに4年に一度行なわれるオリンピックの金メダルは、選手にとって大きな夢です。また、イギリスで行なわれる全英オープンは100年以上の歴史があり、世界選手権が開催されるまで世界一を決める大会として開催されていました。そのほかに、年間15大会行なわれるワールドツアーや、バドミントンのワールドカップといわれる世界国別対抗戦トマス杯・ユーバー杯、アジア大会などもトップ選手がめざす大会です。
まとめ
バトミントンは歴史は浅いものの、現在では他のスポーツにも劣らないとても人気なスポーツとなりました。バドミントンは非常に奥の深いスポーツであり、常にかけひきの連続です。例えば、相手が読んでいる逆方向に打ったり、リスクを覚悟しながらラインのギリギリを狙ったり、フェイントをかけたりと短い時間の中で常にかけひきをしています。スピードに富んだラリーはバトミントンの試合の見どころの一つです。ぜひ一度観戦し自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。